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塩野干支郎次『ブロッケンブラッド』5巻。

前回のエントリーで、何故かうちのブログに
少女漫画におけるジェンダーとか
そういう方面の検索が多いということを書いたんですが、
その原因はこの記事だと思うと何と言うか

大変申し訳ありませんとしか。


そんなわけでブロッケンブラッドの5巻が出てたので買ってきたですよ。


bro0.jpg

なんだか桜子ちゃんは最近色香が増しましたよね!
どっちかというと楓ちゃん贔屓だったんですが、
5巻の桜子ちゃんがあまりに可愛いんで
楓ちゃんの出番は少ないどころか皆無だったけど
それはそれでいいかというかなんというか


まあ男なんですけど!





主人公はドイツ系日本人の男子高校生、守流津健一(しゅるつ けんいち)。
彼は悪と戦うために日夜魔女っ子ヒロインに変身する。
普段は女子中学生アイドル、ノイシュヴァンシュタイン桜子として活躍中。


……読後、ふとこの設定に違和感を覚えて単行本をめくり返してみました。
桜子ちゃんは大変可愛く、
今巻も映画にドラマにバラエティにと、
ユニット「カッシュマッシュ」でも、ソロでも大活躍です。
大活躍なんですが……


一体も敵を倒してねえええええ!!
0話除く。



礼奈さんの本末転倒ぶりに笑ってましたが、
いよいよ「魔女っ子ヒロインのための女装」が無意味なものに(笑)!

健一くん(割とナチュラルに「桜子ちゃん」と呼んでるんで、変な感じ)の代わりに
誰が様々な事件の犯人を倒したかというと、
懐かしいキャラクターがわんさか出てくるわけなのですが、
塩野先生はどんなキャラも使い捨てになさらないのがやさしいというかなんというか、

個人的に超武闘派子役西川君が大好きなので、また会えて嬉しいです。


これだけ平和のために戦う人材が確保できたら
もう桜子ちゃんは芸能活動に専念してたらいいんじゃないかと
礼奈さんは本気で思ってそうだ。


カッシュマッシュ結成以来、いや多分その大分前から、
正統派美少女魔女っ子なのに、本物の可愛い女の子なのに、
すっかり空気な明日香ですが、
5巻は頑張りました。

全然戦ってないカッシュマッシュに代わって、
懐かしくも強大な敵をかっこよく打ち砕く。



bro2.jpg

……そんな明日香のパワーアップの源が、
半裸の男子高校生のセクシーショットってどんな時代だ。

明日香は本物の、とびきり可愛い女の子なのに、
同じ部屋で寝泊りすることになって
身の危険を感じているのが健一で、
ドギマギして鼻血を出すのが明日香で、
誰も明日香のことは心配してなくて、って


どんな国だここは。
大丈夫か日本。



半裸にされてキャーキャー言ってるのが男の子で、
それを見て奮起して、守るために前線で戦うのが女の子……

……「リボンの騎士」から遠いところにたどり着きましたねこの国。





しかし相変わらず礼奈さんが持ってくる仕事は絶妙です。


buo1.jpg

ツァイツェン五郎で大笑いしたことを思い出す。
ウラジミール又郎はひねりすぎだよ!


余談ですが左上の方にちょろっと写っちゃってるのは
写真を撮るのに押えに使ってるブッククリップなんですが
アガサ・クリスティの若い頃の写真です。
本当にただの余談ですごめん。




さてせっかく全員女装男子というフックであるにもかかわらず、
むしろ結成前より空気になってるカッシュマッシュのほかの二人。
勿体無いなあとさすがに思い始めました。

思い始めたところ、
ちらっと1コマだけ描いてある、源太郎さんの大学院生姿
やたらときめきましたよ。

そこで気づいたんです。
あまりにも桜子ちゃん姿の比率が高すぎるため、
健一君と呼ぶのすら違和感を覚える現状、

常に女装姿であるがゆえにあの二人の「フック」は
すでに読者にとって「フック」として機能していないのだと。

つまり、カッシュマッシュの3人の普段の男子としての姿をもっと描かないと、
「女装男子」というファクターが活かせないということですよ。

いや決して
長髪美形インテリメガネの源太郎さんに萌えた
とかじゃなく(笑)、

トランスセクシャルコミックが乱発されて
「女装男子」であることそのものに特異性が見出せなくなった昨今、

「本当は男の子」
「女装は好きなわけじゃない」
「女装が恥ずかしい」
ということを、
きちんとひとつひとつ描いていくことは
必要なことではないでしょうか。


これも余談ですが本当に今
「男性向け女装男子もの」が乱発されておりますが、

女の子にしか見えない
女装姿しか出てこない
男の子の事が好き
好きで女装している
精神的にも女の子
男子であると隠す気はない

というのも多々あり、しかしながら、
それならそれは女の子でいいじゃないか。
と普通に思うんです。
なぜ女の子ではダメなのでしょうか。
ちょっと考えてみる。


『STOP!! ひばりくん!』とは時代が違うし、
巷に溢れる女装男子の数が違うから、
ひばりくんと同じアプローチはもう新しくはないわけですよ。
そもそもひばりくんは男子であることを隠していて、
それがドタバタコメディの引き金になるわけだし…

あの時代は、「女装男子」が女の子より可愛くて
正当なヒロインとして扱われる、
ということそのものが新しかったわけだけれど。

ちょっと話の方向性が違うが、BLもなかには
「男同士である理由がわからない、
これ普通に女の子に見えますが」
ということをずいぶん言われるものがあるのだけれど、

「女装男子」もBLのように、
「いやとにかくそれは大前提なので」
という一大ジャンルになっていくのでしょうか。

それだけ
「別に同性愛者でも性同一性障害でもないけど、
女だったらもっと楽なのにな、と切に思う」男性読者
が、
かつての少女漫画時代の女性読者なみに多い、ということなのでしょうか?
いやしかし、
そのわりに巷に溢れる男性向けトランスセクシャルマンガの主人公たちは、
大概が深く悩んではいないので、そのへんはちょっと疑問です。

……つまりは女装男子に感情移入してるわけじゃないんだな。
可愛い女装男子が萌えヒロインとして最高だというわけならば、
それは
「同性愛者じゃないけど、
可愛い女の子が好きだけど、
女は怖い」
ということなのかな。どうかな。この結論はどんなものか。





……だからギャグマンガで
考察は無粋だってば。
博士ナツカシスとか言ってればいいんだってば。


bro3.jpg

そういやカッシュマッシュって「かしまし娘」だよね、と普通に思ってたんですが
もしかしたら意味があったらどうしようと思ってぐぐったら、



インド映画がヒットしました。




……かしまし娘ですよね。




前巻「全員女装男子? むしろ最高じゃないか!」という
思い切ったアオリで評判だった帯ですが、
今回はドラマCD化のメインキャストが書いてありました。

かつて魔女っ子ヒロインだった礼奈さん役に、
三石琴乃さんというのが感慨深いですね。

なんだよ健一役釘宮理恵ってそんなの買っちゃうだろなんですと売り物じゃない?
5巻と雑誌の応募券が必要な全員サービス
どうしよう単行本派なんだけど雑誌を買うじゃないか掌の上の猿だな私。

くぎゅううううううううううう。




またこのオチ……


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こよなく漫画を愛する
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