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高野真之『BLOOD ALONE』6巻。

5巻発売より約2年
待たされましたねえ。
多分同じ人はいっぱいいると思うけど、私間違って5巻を2回買ったからね!

それでも新刊が出てるとなんだかんだで買ってしまい、
何度も何度も1巻から改めて読み返させられる『BLOOD ALONE』

何度も何度ももう何年も読んでいるのに、
1コマ1コマがまったく飽きない、不思議な魅力に溢れています。

しかしひとに薦める時には説明の文言が難しい。
吸血鬼少女と人間のほのぼのホームドラマ?
吸血鬼の血族をめぐるバトル漫画?
モテモテ鈍感クロエをめぐる、ラブコメディ?
どれで説明しても全部本当で、全部間違ってるような気がします。

ではあらすじを説明しようかと思っても、
主役のミサキとクロエからして過去がまだ曖昧で、
立ち位置が微妙で説明しにくい。

だからというわけでもないのでしょうが、
必ず新刊の帯についてくる本文抜粋の、
絶対に誤解されることを狙っている内容紹介が、
「これでいいのか」と思いつつも、毎回楽しみだったりします。

今回6巻の帯は下着姿のレディに襲われるクロエ……
……いやさすがにレディ相手にその誤解は無理だわ編集さん。



主人公の湊ミサキは小学生くらいの外見の少女です。
なんでこんな曖昧な言い方かというと彼女は吸血鬼だからです。
ただ精神年齢もあまり変わらないので、
まだハッキリと本編で明かされたわけではありませんが、
彼女が吸血鬼になったのはここ最近の出来事のはずです。

吸血鬼ですが彼女は一ヶ月に一度血を飲まなきゃいけないことと、
昼間に外を歩けないだけで、
いたって健全な精神の、普通のおしゃまな女の子。

彼女の中には吸血鬼の血族の中でも希少価値の高い「太古の血脈」が
息づいているのですが、今のところそれは彼女自身を変えてはいません。

彼女は作家の黒瀬クロエという成人男性と一緒に暮らしています。
ミサキはクロエが大好きです。
まだ子供なので淡い恋愛感情であり、クロエには相手にされていませんが。

misaki.jpg

読書家で意地っ張りでオシャレさんで可愛いミサキ。



クロエの説明が難しい。

「万能の魔法使いクロエ」と同名にしてその弟子
時間を操る能力を授かった狩猟者(ヴァナトーレ)、吸血鬼を狩る者。
日本で売れない作家をやりながらミサキを養いつつ、
探偵という職業をやってるらしいがそのシーンはあまりない。

昔、最愛の姉を攫った<真実の眼>(アデヴァラート・クライ)という
吸血鬼を探しているが、
養い子のミサキがその血脈にされてしまったため、
(同じ血脈の吸血鬼はその親玉に操られてしまうので、
ミサキを連れて探すわけにもいかないし、子供のミサキを置いてもいけない)
現在は身動きが取れていない状態。


motoe.jpg

学生時代のクロエとその最愛の姉モトエさん。
どんなにモテてもクロエがまったく女性を相手にしないのは、
クロエはモトエさん一筋だからです。
ここ私の最大萌えポイント。




……多分、これで合っている筈だ。多分。




こうして列記すると
たいへん壮大な吸血鬼血脈バトル漫画設定が詰まっているんですが、
ミサキとクロエのほのぼの日常漫画を軸に
じわーとその設定が匂ってくるだけなので、
あまり詳しいことが読者にはまだわかりません。


だが1冊出るのに2年必要な挙句、もう6巻です。
じわじわバトルも増えてきたし、クロエの過去もわかってきたし、
「真紅の剣」(インシグラット・スパルダ)なんてわかりやすい敵も出てきたし、
そろそろエンジンかかって<真実の眼>との対峙に向けて
物語が大きく動き出すのかなと思ったんですけども、





動きませんねえ。





クロエがはじめて倒した「古い世代」(アルハイク)の吸血鬼の娘が出てきて、
これは「真紅の剣」の謎や構成がわかる前フリかと思ったんですが、
どうも固いシノノメに替わって登場したラブコメ要員に見える…………

これだけの過去と壮大な設定と能力を持ったクロエ
6巻で何をやったかというと、


風邪のシノノメの看病をして
ヒグレ様に借りを返せと言われて悲恋のレンフィールドを捕まえて
有名作家に相談を持ちかけられてその役目をミサキに奪われ
締め切りからの逃避で掃除機かけたがったり映画見たがったり。


特に28話「あなたのために紡ぐ言葉」は
あれ? これ『Papa told me』だったっけ? と思いました。




相変わらず本筋が進みません。
ミサキとクロエのほのぼの劇場、
「お砂糖3つは子供っぽいもの」とかそういうかわいい話が本筋かもしれませんが!
「やさしい姉に夢中な弟萌え」(そうです、兄でなくても可)のワタクシとしては、
モトエさんの話が気になってしょうがないわけでして。

ミサキが可愛いのでほのぼの劇場も大好きなわけですが。
いいんですが! 6巻はミサキの出番が少ない!



モトエさん救出の話も進まずミサキの出番も少なく、じゃあ6巻は何なのと問われれば、



ヒグレ様でした と言わざるを得ません。



higre.jpg

ヒグレ様――――!!!





同属食いまでさせられたヒグレ様への「借り」を返すのが、
こんな程度のことでいいとは思わなかったです。
お優しすぎますヒグレ様。

どうしても様付けで呼んでしまうショタ外見ながら最も古い血脈の王、
「アルハイク」のヒグレ様です。
ショタ外見ながら中身おじいちゃんです。
たいへん能力が高く、近隣の吸血鬼を束ねる「ボス」。
飄々としてつかみ所がなく恐ろしい人ですが、

なんかやたらやさしいですねこの人。いや吸血鬼。
なんでヒグレ様はミサキにこんなに甘いのだろうと思ってましたが、
どうもミサキにだけでなくてまんべんなく甘いな!
マリアも幸せそうでよかったよ!


吸血鬼に血を与えられ半不死になり、その吸血鬼の奴隷となる「レンフィールド」
レンフィールドは精神を親元の吸血鬼に完全に支配される存在なのですが、
マリアを筆頭にヒグレ様のレンフィールドはみんななんだか自由気まま。

そして今回のレンフィールドと吸血鬼シズカの悲しい物語、
そして沈み込むヒグレ様を見てから、

改めて一巻のヒグレ様とそのレンフィールドのやりとりを読み返してみます。

higre2.jpg


最初に読んだときは「可愛子ぶるヒグレ様」に笑うギャグシーンだと思ってましたが、
読み返してみると切なくなってきてしまうのでした。
ああ説明し忘れましたがヒグレ様はそういう趣味の方です。


6巻はいきなりの「万能の魔法使いクロエ」、レディの下着姿でびっくりしましたが、
それよりもなによりも、やはり
茶系を扱わせると日本一の絵師だなあ高野真之先生。
色使いの美しさに見惚れてしまいます。

そうなんです冒頭で書いた「不思議な魅力」の第一要素は、この情趣深い絵にあるんでしょう。
特に茶系統でまとめた表紙イラストは素晴らしいです。
茶系統の時に比べると、6巻の青系統の表紙は正直今ひとつかなあと思いますが、
ミサキが可愛いのでこれはこれで!


たいへん説明しにくいスロー吸血鬼物語。
気の長い人にはお勧めです。


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