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金魚屋古書店9巻発売。

こちとら「ライディーン」以来の芳崎せいむファンですよ。
さすがに吉祥寺にもそうそう出かけられなくなった頃、
書店でふっと「金魚屋古書店出納帳」を見つけたときの
びっくり感を、今でも思い出せます。

せいむさん? 少年画報社? なんで???

今やすっかり売れっ子人気作家とおなりあそばして、
新刊を買うのに苦労がなくて嬉しい限りです。
絵はすっかり熟練の域ですし、なにより常に面白い。 
まんがばかという言葉がいいですよね。

9巻を買ってさっそく読んだら、中のちらしに
スリーピングビューティーのリメイク リミックスのお知らせがあって、
この話も大好きだった私はわくわくしましたが、

金魚屋以降のせいむさんしか知らない読者さんは
びっくりしないだろうか…と余計なことを考えたりもするわけです。


実在のマンガがすごいクォリティでカバーの細部まで再現され、
そのマンガについての薀蓄もさることながら
きっちり物語を読ませてくれる珠玉の短編集なわけですが、

おねえさまと言われては黙っていられない。
ちょうど昨日、なぜか唐突に

そうだ、「おにいさまへ…」を読もう。

と思って、うちのマンガ倉庫(本当に倉庫)へ行こうと思ったら
雨だったもんであきらめて、休日に掘り出そうと思ってた矢先ですよ。

なんでしょうか、なんだかたまりませんね「おねえさま」の響きは。
百合はこのくらいがとても良いと思うのですよ。
ステキなおねえさまに憧れる必死な妹、
「で、具体的におねえさまって何をするの?」くらいのおねえさま、
この切ない温度差が良い。

まあ現実に小学校2年生くらいのときに
合唱団で一緒だった女子高生を「おねえさま」と
自発的に呼んでいた自分の過去は黒歴史ですがね!


こんなことばっかり言ってるから、
たまに来る弟が薦めるマンガが
百合ものばっかりなんだよ。
「ささめきこと」は大変良かったですけど。


「いとしのおねえさま」のラストシーンでうるっときて、
続いての「赤い漫画本」では完全に泣かされた。
私も相当なまんがばかだなあと思うのは、
182頁のキンコちゃんとまったくおんなじ気持ちで泣いたことです。

だから国立漫画ミュージアムは必要なんだよおおお!
漫画はもはや莫大なコンテンツなのだから、
国立国会図書館のように発行物すべてを管理・貯蔵し、
必要な人が誰でも読めるように整備していくことは、大事なんだよ!
京都国際マンガミュージアムで、20年以上ずーっと探しててもう諦めてた
どマイナーな少女漫画を見つけたとき、本当に嬉しくて泣きかけた。
京都じゃ読みたいときすぐ読みには行けないけれど。

漫画ももうすっかり歴史を持つ一大文化なんだなあと
赤本漫画家さんの語りを読んでいてしみじみしました。
なんにせよ先人は偉大です。

でも巻末コラムで「実はまだ2階にいるのです」
ネタ解説はしなくていいの?
若い読者はいないのこの本?
と余計な心配をしています。

漫画にどっぷり浸かりすぎると、
つげ義春は解説不要の基礎知識扱い?

それとも「李さん一家」はこのご時世、
下手なところを刺激する恐れがあるから
あえて触れずにいるのかと勘ぐっちゃうよ?




……私も臆病ものですわ。ふふ。


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こよなく漫画を愛する
ひとり暮らしのダメ人間。
こっそり同人活動も
やってたりします。

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