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君に届け10巻発売。

何が凄いってほかの別冊マーガレットコミックスは25日の発売なのに、
これだけ本日13日、雑誌の発売日と連動させる特別措置ですよ。
「このコミックスの続きが雑誌ですぐ読める!」
このアオリ文句って雑誌の売上に、相当効果あるんでしょうか…


お久しぶりです新年一発目のレビューです。
何にしようか悩んだ挙句、結局たった今読み終わった本から。
大好きなんです正統派少女漫画。

「少女漫画が好きなんです」と語った場合、
脳内で想定してるのはこういうマンガなんです。
主人公は真面目で一生懸命で恋愛に疎くて、
10巻も続いてるのにちゅーひとつできない、
もどかしくもじれったい恋模様。

裸成分多めの官能マンガを「少女向け」と言い切るご時世、
この王道ど真ん中の少女漫画がトップを走っているのは
たいそう小気味のいいことであります。

王道だとか正統派とか言いましたが、
もちろんこのご時世それだけではそうそう受けません。
この作品が大ヒットしたのはひとえに主人公爽子のキャラクター造形。
多分「マンガを読むのが好き」な人なら誰でも身に覚えのある、
「自分は周囲とうまくなじめない」という、孤独の恐怖。

それを彼女の外見でわかりやすく表現し、
誰もが身に覚えがあって、
そして自尊心と折り合って封じ込めようとする不安と、
逃げずに真正面から常に戦って少しずつ壁を壊していくカタルシス。

孤独の不安、受け入れられないことの恐怖、それは
連綿とあらゆる形で描かれてきた王道的テーマなのだけれど、
あえて何のオブラートにも包まずに
「読者と同じ普通の学園生活の普通の日常」で
痛いことを痛いと真正面から描くことに、
主人公爽子と同じ方向性の潔さを作者にも感じます。

とにかく爽子が良いのです。
もちろんヒーロー風早くんも、友達もライバルも皆良いですが、
主人公のキャラクターが飛びぬけて良いです。
見てるだけで泣けてきます。


さて10巻はとうとう、とうとう、とうとう!!
10巻までかかるのかよ!! 何百ページ費やしたんだよ!!
だがそれこそが少女漫画!!
よくやった!!
告白 ターイム!!



焦らして焦らして、やきもきさせて、
主人公たちふたり以外は全員わかってる状態で!
さあいざ! でも誤解! すれ違い!
でもふてくされず逃げず負けず!
今度こそ今度こそ今度こ――


SA380082.jpg


…………………読者だって負けないやい。





まあどれほど自己批判の強い理性的な人でも、
これはもう可能性がありますよ
思わざるを得ない雰囲気を盛り上げるだけ盛り上げ、
学校祭が終わったら!
終わったらお互いちゃんと確認しますから!
というわけでとりあえず学校祭へ意識を向けるわけですが、

kimi.jpg

告白前夜の集大成が「立派なうらめしい演技」な正統派少女漫画。




それでいいのです。
それこそが『君に届け』が皆に届いた理由。
だって爽子に感情移入する我々は、
たとえばジュリエット役には決して選ばれないのだから。



そして告白前夜に恋する乙女がやりきった演技がこちら↓

SA380078.jpg


学校祭と告白イベントの真っ最中だというのに、
「下心」とか刻一刻と変化する風早くんのあだ名とか、
細かい遊びが行き届いていて、椎名先生の力量を感じます。


まあそんなわけでそんなわけで!!
「彼女」だよ「彼女」!! すごいよね!!
感無量ですよ!
長かったような短かったような。
誰かの背中をバンバン叩きたいようなこの感情は何と呼ぶのか!



SA380080.jpg


日記だけでも笑ったのに
洗面所にまで「現実」と書いたメモを貼る爽子が可愛くて仕方ない。
アニメのせいで声が
あの能登さんのウィスパーヴォイスで再生されるからなおおかしい。

いやあもう付き合い始めのこの二人の初々しさが、
のた打ち回りたいくらいこっ恥ずかしくて可愛くてたまらんばい。
「盗めてなかった!」は最高ですね!
天然モテ系風早くんのデレっぷりは一級品。

……そう、天然モテ系、
「誰にものにもならない」「みんなの風早」を
無事ゲットしたあかつきには、
そりゃあもう王道少女漫画的陰湿なイジメ…
――靴に画鋲とか――
――実際は見たことないんだけど
定番のトゥシューズに画鋲ってネタが実際描いてある文献ってズバリ何ですか――
――という展開になるかとちょっとだけ思ってましたが、
根の明るい『君に届け』、別のルートに入りました。
そうくるか。
そうくるのか。



……そうなると切なくなるのはくるみちゃんですよ。



SA380081.jpg


くるみちゃあああああん!!


アイドルの仮面を脱ぎ捨てたくるみちゃん。
以下次号!




――実写映画化ってマジですか。




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キリギリスな人生

やっとブログが出来るとか書いたくせに
正月休みに休み倒したせいで結局現在も仕事に追われています。

しかも次の連休には旅行に行っちゃうので!
一週間後!
一週間後には必ず!

あけおめは初詣から帰る道すがら携帯から初更新だったのですが
写真が横になっています。
なんだこりゃ。
あえて直さない。

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明けましておめでとうございます。

新年です。
やっとブログもできます。

元旦に月蝕だと聞いたのだけどよくわかりませんでした。



SA380069.jpg

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天皇陛下お誕生日おめでとうございます

僭越ながら今上陛下のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。



……本日を以って年内の休日は終了。
怒涛の一週間が始まります。

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Gファンタジー1月号感想文。

今月も発売日にやりますよ。
以下ネタバレ含みますよ。

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ブログの更新のこと。

ラブロマのエントリーあたりでさらっと予告はしていたのですが。
12月は仕事が繁忙期のため
なかなか更新が出来ずにおります。

繁忙期がいつまで続くかっていうと年末までなんだよ!
どうすんだよ今からこんなんで!
という感じですが我ながら。

せっかくエコポイント9000円分の図書カードが届いたというのに。
いや買ってはいるけど。
……いや読んでもいるんだけれども。
今は専らアシモフ漬でございます。

まあ年末までまったく何もしないという事態だけは避けようと思ってはいます。
サイトTOPは宵風にしたいし12月だから
18日には恒例となりつつあるGファンタジーの感想は書きたいし。

少ない自由な時間を
弟が送ってきたラブプラス
費やしてる場合じゃないのは
わかってるのに……!
わかってるのに可愛いよ俺のネネ
本当にダメ人間だな私。
でもクリスマスが近いからほら彼氏力上げないとってああもうバカだホントに。

いやラブプラスのせいだけじゃなく
レビューやらイラストやらのためには時間がないのは本当です。
信じなくてもいいけど本当です。
でもまあ月末月はじめが一番忙しいので、
これからもうちょっと。
もうちょっと頑張ります。
ダメ人間なりに。

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『よつばと! 9巻』と『のだめ最終巻』。

このクオリティでは仕方がないと思いつつも、
もっともっと刊行ペースが早いといいのになあ『よつばと!』
大好きです。
今朝もワクワクしながら夜明け前に起きたよ!

9巻は男性陣が大活躍でした。
いい年齢した大人の男性が集まって、
いつまでも学生時代と変わらないバカを繰り広げるさまは
見ていてとても微笑ましいというかなんというか……可愛いぜこんちくしょう
半額と聞いて、ちゃんとやんだも数に入れるジャンボがなんだか好き。
口ではいろいろ言うけれど、仲がいいんだなあこの3人。

やんだとよつばのじゃれ合いが好きだ。
よつばと割と同レベルだやんだ。
さらっとよつばに無視されてても本人気づいてない匂いがちらほら。


SA380059.jpg
SA380058.jpg
なんかピンボケだが特に気にしない。

子供味覚だよこの人!
本当に割とよつばと同レベルだったよ!
子供だ子供!

しかしやんだは年上の先輩にばかりこんなに懐いてて学生時代何があったんだ。
彼女との付き合い方のダメさ加減も垣間見え、
妙に彼が心配になってきましたよ。
先輩ふたりもなんだかんだで心配なのかもしれません。
まともなごはん食べてないし子供味覚だし。

いや私から見たら小岩井さんも相当不安ですが。
しかしもしかしたら小岩井さんは子供のふりをした相当なオトナな気もするし。
それは気のせいかもしれないし。
竹とんぼでこんな顔するし。
SA38006.jpg


秋の連休に気球を見に行くあさぎと虎子が好きだ。
確信的に作者はやってると思うけど、虎子とあさぎは私の百合好きセンサーを刺激します。

意外と土手で楽しく遊べちゃうみんなが好きだ。
子供がいると一緒に子供の遊びが出来ていいなあ。
子供のいる生活がうらやましい。

よつばの一挙手一投足に相変わらずにやにやします。
9巻も出てて、だいぶよつばの言動にも慣れたはずなのに、
それでも読んでいて「突拍子もないな」と思うんだから
作者の力量の凄さたるや。
モデルがいるのかな。いないならとてつもなくすごいな。

小岩井さんはこんな子とずっと一緒にいられていいなあ…
「そらになりかけ」は萌えますね…!

よつばと! を読んだ後は自分には子供がいないので、
友達のところの子供を構いたくて仕方なくなります。
あと無性にお菓子を食べたくなるのが困ったところです。

SA380060.jpg
         風香はたけのこ派だったのか!

あー早く10巻出ないかな! と考える9巻発売日。



そしてのだめ

単行本派なので『のだめカンタービレ』が最終巻だなんて知りませんでした。
そして普通こんな大ヒット作が大ヒットのまま終わるなら、
帯にでかでかと「最終巻!」とか書かないか? と思うのだけど
予告編ばかりのDVDといい、編集部の商売根性ばかり見えてなんか…なんだか…

そしてこの物語が作者の構想どおり終わるなら、
それは絶対千秋との共演で感動的なカタルシスの後、
日常的なバカをやってオチがついて、
泣き笑いハッピーエンドだと信じていたんですが…
いたの…ですが…

単行本が出るたびにわくわくしながら無邪気に貪った日々は
もう戻ってこないんだなあという感傷とともに、
共演は…?
共演は見れないの…?
という喪失感でちょっと呆然中。

どう感情を整理しようかなという真っ最中なわけですが、
これからもふたりが音楽の道を続けていくのなら、
一種のゴールである「共演」は
お互い道を究めるまで、超一流になるまで目標にとっておけ!
お前らはまだまだ若くて、音楽はまだまだ深くて、
先はまだまだあるのだ!
という作者のキャラクターに対する親心のようなもの…と
解釈すればいいのかな。
どうかな。

物語世界の完結には最高のカタルシスが欲しいと思う読者である私と、
キャラクターを子供として想い別世界の住人として、
ENDマークのその先まで考える作者と、
その考え方のすれ違いなのだと受け取ればいいのでしょうか。

のだめが音楽の道を本当の意味で選んだ、ということで素直に喜べばいいのか…
千秋が大川にのだめを迎えに行ったときの盛り上がりに比べると、
今回の「音楽に振り向かせる」流れはちょっと小さかったな、と思うのだけど。

結局千秋はプロポーズを受けるのか受けるというか自分からしたのかどうなんだ。
人間関係にも特にENDマークはつかないグランドフィナーレ。
やはり彼らは別の世界のどこかに生きている人々で、
その青春の一瞬をちょっと見せてもらっただけだ、という物語だったのかもしれません。

……映画観に行こうかなあ……

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戦国ブームを考える。

……というほどのこともないですが。

何かというと、本日書店に寄りまして、
大羽快『殿といっしょ』4巻と、
東郷隆『センゴク兄弟』を買って参りまして、

『殿といっしょ』アニメ化決定

という帯をみてびっくりしたからです。

いや好きですよ? ゲラゲラ笑って読んでますよ?
いやしかしそれにしても何でもかんでもアニメ化だなあ、という感想が
一番最初によぎったのは否定できないわけでして。
ちょっと落ち着いてみると、なんとなく楽しみになってきたりもしますが。
「戦国ムーブメント」はすごいんだなあ、と感じ入りました。

先日アニマックスの一挙放送で、
戦国ブームの火付け役という世間的立ち位置の
「戦国BASARA」を見る機会がありまして、
ああこりゃあ人気出るわー
笑ったり意外と熱血したりしながら楽しんで見ましたよ。

私はゲームをあまりしない性質なもので、
残念ながらまったく原作は存じません。
なのでアニメの途中で、
徳川家康が死んだときには
頭の中が整理できなくて時間が止まりました。


参った! 
……ああ私はもうとっくに頭の固いオトナなんだと痛感しました。

すごすぎるプロダクションIG、予備知識なしで見て「いいなあ」と思うと
大概ここが作ってるということに最近気づきましたが、天才集団ですか。
現在は「君に届け」も毎回泣いてます。
二期はちゃんと本放送で見ますわ!

というわけでようやく火付け役を見たような情報弱者な私ですが、
偶然ながら「個人的戦国時代ブーム」は
世間様と多分さほど時期的にはズレずにあって、
ゲームとアニメにあまり詳しくない私にとってのその火付け役は、

宮下英樹『センゴク』
大羽快『殿といっしょ』

だったわけなんですよ。
両極端なマンガだけども(笑)。

その両翼を本日買ってきたので、こんなタイトルのエントリーに。
まあ『センゴク兄弟』は小説版なわけですが。

なんといいますか、テレビが「歴女」なんて名前をつけたせいか
なんやかんやと意見があるようですが、
今更何を言ってるんですか、と私なぞは思うのですよ。


日本の乙女に生まれた
からには、


『ベルサイユのばら』
を読んだ影響で
世界史で異様にフランス革命史にだけ詳しくなり、
『日出処の天子』を読んだ影響で
日本史の飛鳥時代は常にテストで満点を取り、
『あさきゆめみし』を読んだ影響で
源氏物語の人間関係は全部頭に入ってる、


それで当然
なんですよ(笑)。


今更「歴女」とか目新しいもののように言われなくても、
そのラインナップに今世紀になって
戦国時代が加わっただけじゃないですかね。

ただベルばらが受けたから、日出処が受けたから、
各社一斉にフランス革命だ飛鳥時代だ、
ってあの頃、そんなに一色に染まったかなあ?
という疑問は沸きます。

当時の記憶が鮮明にあるわけでもなく、
単に気がついてなかっただけかもしれないし、
あまり批判めいたことは言わない方がいいのかもしれません。
が…

雑学が受けたら雑学ものばかり、
おばかキャラが受けたらバカ解答ばかり、
メイドが受けたらメイドものばかり、
執事が受けたら執事ものばかり、
戦国時代が受けたら戦国時代ものばかり…

という昨今のマスコミの流れには、正直辟易しますね。
雑学もメイドも執事も歴史ものも大好きですけど、でもさ。
ハンバーグが好きでも毎日は嫌なの。



まあそんな世間の動きとは特に関係なく
『殿といっしょ』4巻、面白いです。
今回は信長の「それはズルくないか?」が一番好きかも。
朝倉義景の「ただし初夢が~」も捨てがたいですが。

そしてここにきて北条氏の
異常なキャラ立ちが波及してたいへんなことに。

ここの直江大好きだ。
でも友達にはなりたくない。

まさか小松殿にきゅんとする日が来るとは思わなかったよ!
なにこのいい話!
この父娘可愛くてたまらん。

姫若子から殿若子にジョブチェンジした長宗我部元親、
……の弟である親泰が、いかん私のツボをつく「弟ポジション」。
今後の活躍が楽しみです。

……と、四コママンガの感想を列記しただけでも、
出るわ出るわ個性的なキャラクターの数々。

無論定期的に戦国時代がブームにもなるのも当然です、
これだけキャラの立った武将がわんさかですし。

私のような詰め込み世代はことあるごとに
「日本はダメだ、日本では天才は生まれない、個性のない凡人集団」
と洗脳されてきたわけですが、
いやいやどうしてどうして。

今現在の教育現場のことは存じませんが、
学生時代を振り返るにつけ、
もっと日本史の授業は偉人のエピソードを語り、面白くすればよかったのに、と
歴史の授業でだけでなくもっと自国の偉人の伝記を
日本の子供たちは知らなきゃダメではないかと思っていたもので、
こういうブームはそういう意味では大変良いのかな。

種子島の鉄砲伝来エピソードで、史実かどうかは知りませんが、
山本兼一著作『ジパング島発見記』の中に、

普通にいくとサムライはものすごく怖いけど、
嵐で漂着した船には日本人は警戒せず親切にするので、
鉄砲を売りつけるためにわざと嵐の中を航行する、
というくだりがあり、

学生時代からなんとなく思い描いていた「鉄砲伝来」イメージが
ものすごい勢いで覆されて、なんだか変に感動したんです。
この見透かされ感が、善きにつけ悪しきにつけ
「日本人だなあ」って感じがして妙に好きなんですけど、

こういう話を歴史の授業で聞きたかったなあ!



いや史実だったとしたらですけどね。
でも「こういう説もある」でもいいですよね。


さて
『センゴク兄弟』はこれから読みますよー!

今回はずいぶんととっちらかったエントリーで申し訳ない…



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