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黒羊(クロヒツジ)

……タイプミスじゃないよ!(笑)

木根ヲサムの新作が出たのでジャケ買いしてきましたよ。
正直なところ新作よりも、こころゆくまで『まつろはぬもの』
描いて欲しいのですけれども。

私自身が雑誌をそうそう買わない単行本派なので、
大きなことは言えないですが、雑誌の休刊は痛い……
『まつろはぬもの』は本当に面白かったのに。
大傑作になっただろうに。
6巻の、なんとかばら撒いた伏線だけは回収するぞという、
作者の姿勢に泣けましたよ。

さて新作『黒×羊』1巻。
流石の麗しい線、男女ともにやたらと漂う色香、素晴らしい絵です。
師匠筋が上條淳士先生と『まつろはぬもの』の帯で知り、
さもありなんと頷きました。

サブタイトルに「12人の優しい殺し屋」とあるので、
1巻は老若男女変幻自在の役者角坂翔の話でしたが、
巻が重なるに連れて別の人がメインになったりもするのかも?

その主役角坂翔さんですが、何故いつも女装、っていうか女体化
妖艶な美女になりすまして平然と男とちゅーできちゃうのは
役者ならではですか。
慣れちゃってるのかも知れませんが葛藤も逡巡もまったくない、
カラッとした彼の明るさがもう、逆に怖いです。




SA380032.jpg

「おまえが蘭丸
俺が信長役で
おまえはこの映画でブルーリボン賞獲っただろ」

メインは殺しの方だから無理なのはわかってます。
でもこれ見たい。詳しく見たい。
ちょっと外伝で詳しく描いてみようか! 小学館!




SA380034.jpg

「もと郵便局員の新人ホストが歌舞伎町でのし上がっていく話です。
翔にとオファーがあったのは
その店のナンバーワン・ホスト
アンドロメダ瞬。
甘いマスクと拘束系の小技であらゆる女性を忽ち篭絡!」

……なんでこう無駄に面白そうなんですか本筋に関係ない翔の仕事の話。
大爆笑したじゃないですか伏字もなくていいのかこれ。
これ超見たい。詳しく全編見たい。ちょっと外伝で(略



アンドロメダ瞬の役作りのために(でも多分それだけじゃないと思うけど)
翔が接触した歌舞伎町ナンバーワンホストの貴史サンも、
どうやら12人のうちのひとりっぽいし、
今後どう絡んでくるのか2巻以降がとても楽しみです。
2巻は出たら絶対買いますよ。

だって透サンがものすごくツボにどストライクだから!

12人のシルエットには透っぽいのが
いるようないないようななんですが、
是非メインキャラであって欲しい。

しかしまあ本当にもうトランスセクシャルは大ムーブメントですね…
暫定ヒロインである清楚系眼鏡美女のさなえさんより、
あきらかに翔の女体化の方がメインに描かれている感じが…(笑)。


とりあえず今回こそ、木根先生が最後まで思い切り描ける事を祈って。


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一段落。

なんとか仕事が一段落したので
ぼちぼち更新再開しようと思います。
いつまでハロウィンなんだサイトTOP。

091106_1747~01.jpg

無事であることを祈念して11月のTOPは
分刀コンビでいこうと現在鋭意下書き中。
余裕があったら週末で色塗ってサイトにUPしますので。
よかったら見てやってください。

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11月1日 東京ビッグサイト

隠の王で参加しますよ。
詳しくはサイトの方へ。

仕事の関係で冬コミは絶対出られないので、
これが今年最後のイベント参加です。
万障お繰り合わせの上、ぜひおいでください。

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共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 完結。

……通称「どろ高」が4巻で完結です。
そしてこのタイミングでドラマCD化決定。
このタイミングで久仁也様役が杉田智和さんとか。
どうしましょう。

地味で真面目で草食系な図書委員会の日常を描く4コマ。
日本の女子高生というと
スタイリッシュで派手で寂しがり屋で遊んでて、というマスコミの偏見から
最も遠いところにいる人たち。
でもとても私は共感できる人たち。
大部分の人々は別に派手でもなければ遊んでもいないものですよ、うん。

いやあしかし4巻も出てて高校生の群像劇で
カップルが一組もできないとか、徹底しすぎですよ。
この距離間がいいなあと安心して読んでたんですが、
最終巻において「こだわり」だったと書かれていて、
なんだか作者がすごく好きになりました。

いやもう何が好きって、

たほいや!

たほいや大好きだった!! あの頃のフジの深夜番組はなんて面白かったことか!
終わってしまってさみしくてさみしくて、
同好の士を集めてリアルたほいやゲームが出来ないものかと
真剣に考えていた学生時代、でも叶わなかった。

その夢がこんなところで疑似体験できるとは!
不意打ち過ぎて胸がじーんとしました。
ああもう、やっぱり面白いぜたほいや!
DVD出てたりしないのかな、出てたら買おうかなあと
ちょっとアマゾン見てみたけど見当たりませんでした。さみしい。

もういろいろ細かいことはどうでもいい。
たほいや好きだった人間は4巻を読んでください。
なんかもう、なんというかもう!

…たほいやの話しかしないのもアレですね。
ええと。
そうか。
ファミコンってもうそんなか。とか。
猪熊さんとちょっと自分の学生時代が重なる部分があったな、とか。

doro.jpg


広辞苑6版をキャラクター化したらこんなとか。
ここにも流行の女装男子がナチュラルに!

…では三省堂新明解国語辞典はキャラクターにしたらどんな感じでしょうか?


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カルバニア物語12巻発売中。

『カルバニア物語12巻』です。
今やすっかりBL専門雑誌と化した「Chara」で、
未だ女の子が頑張ってるただひとつの漫画。

昔はこの雑誌に道原かつみ先生の
コミカライズ『銀河英雄伝説』が連載されていたなど
今となっては何かの冗談のようです。

架空の王国のお姫様と男装の公爵令嬢、
恋の鞘当や渦巻く陰謀、華やかなパーティー、花とドレス。

伝説的なまでに伝統的な「少女漫画」をきっちり踏襲しながら、
TONO先生の淡白な画面と理性的なキャラクターによって、
滑稽にも古臭くもならない不思議な世界観にハマります。

大筋は王女タニアがカルバニア王国で初めての女王になり、
さまざまな偏見や苦悩を、幼馴染である公爵令嬢エキューと
なんだかんだできゃっきゃ笑いながら乗り越えていく物語で、
エキューはなんだかんだでタニアに次いで
カルバニアで初めて女性として爵位を継いだ、女公爵におなり遊ばしまして。

なんだかこうまとめてしまうと、ウーマンリブ推奨漫画(古い表現)みたいですが、
エキューの男装は 以前のエントリーで話題にしたような
昔の少女漫画の典型的なトランスジェンダーではなく。
エキューは女らしさを捨てたわけでも、男より上位に立ちたいわけでもなく。
爵位を継ぐために男として育てられている訳でもまったくなく。

女公爵となってからは今までよりもドレス姿が多く登場するし、
忙しい中恋人であるライアンに逢うためだけに嵐のように馬を走らせ、
恋人に「ドレスで来い」と言われれば反発もせずうっとりと頷き、
タニアの豊かな胸を開けたドレスを見て、
「私もああいうドレスを着る!」と喚いて
デザイナーに胸の貧相さ
嘆かれたり。

きちんと「女の子」だし「女の子らしさ」もまるで否定していない。
自分の中の「女の子」と折り合いをつけているし武器にもできるし、
タイプの男性の前では自発的に
自分を飾り立ててしとやかに振舞ってみせたりする。

彼女の普段の男装姿の理由はただひとつ

「面倒くさい」からである。

古式ゆかしい伝統的な少女漫画の要素に、現在的な理由付け。
ここがTONO先生のさりげなく凄いところなんだろうなと思います。

さて12巻。
初期のおぼこっぷりが嘘のような、出会った頃の葛藤が冗談のような、
すっかりラブラブバカップルな
ライアン・ニックス公爵とエキュー・タンタロット女公爵。
周囲の思惑をよそに、ちゃんと恋愛で盛り上がってる当人が、
「公爵同士で結婚は出来ない」と割り切ってる感じが、
微笑ましいようで大変切ない、妙に理性的なふたり。

エキューが妊娠したらどうするんだろう。
跡取りとしてニックス公爵家と取り合うのか。
女王の生理の問題まであの淡白さで取り上げた
夢の王国の皮を被った現代的なこの物語だから、
連載が続けばエキューの妊娠出産という生々しい話も、
淡白に淡々と取り上げるような気がします。

何が生々しいって今回のタニアの事件。

「だって会ったとたんに、
クスリ盛られてパンツおろされたんですよ」

TONO先生でなけりゃ描けませんわ、こんな話を王国コメディとしてなんて。
このとんでもない話のオチが
「女が大喜びでパンツをおろすような男になれってことさ」なんて。
女のパンツの話で盛り上がる数年ぶりの親子の会話とか。

まあタニアの兄代わりのライアンがムチャクチャ怒ってるし、
予告を見るとエキューがぶん殴ってるみたいなので、
実害がなかったとはいえ
タニアが黙って何事もなかった扱いじゃないみたいで、それは良かった。
無罪放免はダメだよ無罪放免は。

ああそれに比べてパーマーの王子コンラッドの片恋ぶりの純粋なこと。
大概が漫画に登場する「仮面舞踏会」なんて、
「ハメを外す」ための舞台装置であって、
かの「ベルサイユのばら」ですら仮面舞踏会はアントワネットの初不倫の現場。

にもかかわらずコンラッドなんてコンラッドなんて、

(マスクのおかげで目線がわからないのをいいことに
ずっとあなたばかりを見ていた)

「仮面舞踏会」という舞台装置を使って、できたことがそれだけか!
しかも心で思ってるだけでその台詞を伝えることすら出来ない。
もう――泣ける!

公爵同士だからどうせ結婚なんかできないしそんなの知ってるよ、と
逢瀬を楽しむライアン&エキューと違って、
女王タニアと隣国の王位継承者コンラッド
会うこともままならないし、そんなふうに割り切って楽しめる性格でもない。

「子供を作るのは女王の仕事のうち」と淡々と考える悲しい乙女なタニアは、
まだたぶん初恋もしていないのか初恋がライアンなのかってレベルですが、
コンラッドの帰国を寂しく感じてるようなので、
少しはこのふたりに進展があるのでしょうか……
タニアはコンラッドとくっついて欲しいけど可能なんだろうか……

かつてタニアのために寝巻き姿のまま馬を飛ばしたコンラッドだから、
タニアの気持ちさえあれば
王位を弟に譲ってカルバニアに婿入りとか
……してくれないでしょうか!

「タニアの夫になる男は絶対に私よりもハンサムで背も高くて
何もかも優れた男じゃなきゃあいやだ!!」と
怒鳴るライアンだって、
コンラッドならしょうがないと思ってくれるだろうし!

カルバニア物語の良心、切なさ担当コンラッド王子
恋の成就が、
エキューが無事に公爵家を継いだ今、
この物語における私の最大関心事になりつつあります。
 

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久しぶりに長野まゆみ『レモンタルト』

学生時代ドラマCDまで買う勢いでハマっていた長野まゆみさんですが、
ここ数年はスペースの問題もあり「文庫が出たら買うか…」という感じで、
ハードカバーを買うのは久しぶりです。

すみません「義兄」って響きに弱いんです。
BLとかも「兄」って書いてあると買っちゃうんです。
兄が端正で色が白くて眼鏡とかかけてたりするとのた打ち回ります

大好きな『少年アリス』とかを長野先生本人が現在リメイクしていて、

作者側にいろいろ思うところがあるのはまあ理解できるんですが、
読者の立場からすると「そんな未熟なものにハマった自分」って作者にとって何?
という疑問が沸くのは致し方ないというか、ちょっと寂しい気持ちになります。

いや違うな、
もう「読んだ本」は自分の一部であって、
その自分の世界に横から手を入れられてる感じというか、
うん、ちょっともやもやします。

いやわかるんですよ。

耽美で流麗な時代がかった描写を特色としてた初期を経て、
長野先生は「のような」の多用を戒め始め、
過度な形容を控えるという変遷を見てきたので、
現在の文体からかけ離れた初期の作品が
作者の目には未熟に見えてくるという心理は。

そのもやもやもあってちょっと離れてたのですが、
私の弱点「端正な兄に夢中な弟萌え」を帯に直撃されたもので
久しぶりに新刊を買ってきたという腐りっぷりなわけで、
大きなことは何も言えません。
いや一応言い訳しとくとBL要素関係なくブラコン萌えですので。

そしてページを開いて、びっくりです。
前述の通り知ってた、知っていたんですが。
まあなんてさっぱりした文体!

何ページか読んでは表紙の作者名を確認してしまう勢いで。
いい意味でも悪い意味でも「普通の文章」
そして「普通の読みやすい文章」で長野世界を読むと、


いやあの、お前ら大人なんだからちゃんと話せ とか
そんなことあるわけないだろう、ここどんな日本? とか
ケガしすぎ。同性愛者多すぎ。
一流企業の社会人なのに言動が誰も彼も学生みたい とか
いつも都合よく通りかかるんだけど実はストーカーですか とか
このお母さんキャラクターが怖い とか


今までは耽美で流麗な文体に酔わされて、
ファンタジーとして成立していた世界観が、逆に粗に見えてくるという……

難しいものですね。

未だに初期の小説は何度も読み返すし
ドラマCD「少年アリス」と「天体議会」は
声が緒方恵美さんと高山みなみさん
最高のできばえなんで聞き返してるし、
天体議会の「藍生」さんには
想像つく方にはわかるだろうけどメロメロですし、
基本大好きな作家さんです。

でもその文体や世界観の耽美さに惹かれていた過去があるだけに、

山の神も愛娘も小悪魔も、そのあたりはこころえているらしく、
ぬけ目なく鈴をころがす。

という文章の加齢臭というかなんというか、正直衝撃でした。
自分でもびっくりするくらい何故か悲しくなった。

なんだか全体的に義兄を安楽椅子探偵にした
ミステリ短編連作みたいなノリになっているので、
もしかしたらあえてそういうふうにしてるのかもしれない、と今
自分を説得してるところです。
最初の傘の謎が解けていないので、
これはもしかしたら続き物かもしれない。
一冊で判断を出しちゃいけない。と。

端正で頭脳明晰
やたら弟のピンチに通りかかる(笑)、
義兄の朝比奈一哉さんは想像通りステキでした。
長野先生の描く「兄」という存在は、
昔から私の萌えポイントを正確に突きます。
そればかりは抗えません。

一哉さんのために、続きがもし出たら買います。
そして、傘の謎がきちんと「ミステリ」として美しく着地していて、
長野先生が新しい世界の扉を開いたのだと、
祝福できたら幸せだなと思います。
ミステリ好きだし!

とりあえず今日は『夜啼く鳥は夢を見た』と『天体議会』を読み返してきますけども。


 

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『聖☆おにいさん』と『きのう何食べた?』

発売日なんで買ってきまして今読み終わったところです。
『聖☆おにいさん4巻『きのう何食べた?3巻』です。

前回のエントリーがあんなオチだったせいか
食事休憩なしの連続12時間労働になってしまい、その間、
水の一滴すら口にしてません。

おなかすいてぐるぐるですが、漫画が読みたかった。
発売日で朝からわくわくしてたのでこの2冊、読みました。
余計お腹がすきました。
でも面白くて幸せです。まんがばかですので。

シャカ族の王子なのにカレーを「カレー粉」から作るとか
クピドと天使を混同してるとか
バレンタインを女の子がチョコレートを贈る日認定とか
もうただのそのへんの日本人じゃないですかブッダ。
大丈夫なのかこの本。
まあ仏教界はあんまり心配してないですが、

キリスト教圏はなんて言うだろう。
毎回Tシャツの文字は注視しますが、
「根比~べ」はちょっと欲しい。怒られそう(笑)。

ネクタイの結び方とかに無邪気に爆笑しつつも、
この八百万の神の国ならではの、呑気でアホな漫画を読むたびに、
どうしてもふと思い出す五十嵐教授『悪魔の詩』殺人事件
時効成立しちゃいましたっけ。
おかげでこの平和で呑気な漫画に、
それでも絶対アラーもマホメットも出ない。

とりあえず阿修羅が出てくるとはうれしい! あとは帝釈天と弥勒を!
自分の伝記のチェックを欠かさない無類の漫画好きブッダさま、
貴方のおかげで現在また手塚神の名作『ブッダ』がバカ売れしてるそうですが、

今度是非、萩尾神の『百億の昼と千億の夜』にも言及お願いします。
……そういやあの本もシッダルダとイエスが一緒に出てるな。
……あの本のシッダルダはあんなにかっこいいのに……(笑)

「お焚き上げ入稿」にはぶっ飛びました。
心臓に悪いです。怖いです。諸行無常過ぎます。
金魚屋古書店9巻で流した私の涙って一体、って感じです。
そうか、天界にはちゃんとあるんだ(笑)。
死んだら手塚神の『ルードヴィヒ・B』の続き読めますか。
でも目覚めた人ブッダですらあれほど苦しむ漫画制作を、
亡くなったあとも続けてると思うと手塚先生が不憫なのかも。


もうアナンダは四天使みたいに下界に降りてきちゃえばいいじゃん!
ブッダとの絡みがじっくり見たいよ!


hotoke.jpg

多分一同総ツッコミはモッガラーナじゃなくて
ブッダの親指に向かってると思われます。




さて『きのう何食べた?』は私の一人暮らしの料理本として
とてもお役立ちな料理レシピ本でございます。

安い食材で使い回しがきいて、分量も二人用だし。
食材はそのへんのスーパーで買えるものばかりだし。
あんまり手間ヒマかからなくて美味しくてヘルシーだし。
長ネギのジャーマンポテトとか
よく作らせていただいております。

いただいた食材をどう使っていいかわからないとき、まず開く(笑)。
今巻は季節的に、年末年始のお料理が載ってるのがうれしいね!

物語的にはあまりもう変化が期待できない四十路ゲイカップルなので、
単行本三冊で特に何があったわけでもないのですが、
シロさんの親御さんとのくだりはちょっと切ないですね。
そういえばシロさんと親御さんとのやりとりは頻繁に出てくるけど、
ケンジ側のバックグラウンドが、いまだにまったく描かれてないことに
今更ながら気づきましたよ。

しかし今回はサッポロ一番すぎる!

いろんなお料理出てきたけどサッポロ一番が誘惑的過ぎる!
卵はあれ、今度絶対やる!
松本零士先生の描く美味しそうなラーメン
絶対乗ってるあの卵、
sapporo.jpg

いつも再現したくてでもうまくいかなくて悩んでたけど、
そうかああやって作ればいいのか!
ありがとうよしなが先生!



……ヘルシーはどうした自分。


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乙嫁語り1巻!

あの『エマ』からもう一年ですか。
近所の書店にずっと第1話1頁目の
複製原画が飾ってあって、それを目にするたびに
単行本まだかーまだかーとずっと待っておりました!
……ところで次回作はシャーリーだと信じていた私の期待はどうしたら……

otoyometop.jpg

この民族衣装の素晴らしい書き込み。ああうっとり。
このクォリティが1コマたりとも揺るがないところが、さすが森薫先生。

アミル可愛い可愛い可愛い。

森先生の描くキャラクターはそれぞれが皆
役どころを演じる記号としてのキャラじゃなくて
「ちゃんと自分の経験をふまえてものを考えて」いて、
それぞれベクトルが違ってすれ違うことがあっても
優しさと誠実さと愛を持っているので、誰も彼もがいとおしくなる。

8歳年下の、12歳の少年との婚礼なんて
どうなることかと思うけれど

アミルは無邪気で優しくて旦那様を立てることを知っている素敵な女性で、
旦那様のカルルクは主の自覚を持った器の大きい聡明な少年で、
最後にはとてもお似合いに見えるから、もう凄い。

一族勢ぞろいのところへよそから嫁に来るなんて、
どんだけ肩身の狭い思いをするのだろうとハラハラしながら読んだけど、
最後には心配し心配され、見ててとても羨ましいと思いました。
いいなあ……


ひとコマひとコマが本当に美しく、それをじっくり眺めてるだけで日が暮れます。
でも内容も、そのスピードで読んで良し、な大陸のゆったり時間で、
絵と物語の幸福な結婚、イコール漫画としての傑作、であると言っていいと思います。

森薫先生の美意識の高さというか、
職人作業に対する尊敬と自負とか、
そういうものをとても強く感じますね。
最高の仕事をしようと黙々と努力する人の作品は、
何であれ目に快い。

otoyome.jpg

『エマ』の時もそうでしたが、森先生は
「人が働いている姿」をじっくり、丁寧に、そして美しく、
何コマもかけて描く傾向があって、
それがもう彼女の美学なんだろうなと思うのですよ。

プライドを持って働く人間の素晴らしさ。

身が引き締まる想いが致します。
どんな仕事だろうと、プライド持ってプロの仕事しなくちゃ、と
森先生の漫画を読んだあとは自省しますよ。

ちょっと話がずれるけど
以前麻生太郎氏が外務大臣だったときの
演説だか講演だかで、

「旧約聖書において神の言いつけに背いた人間は
楽園を追い出され、
以降生きるために労働が必要になった、
すなわち彼らの根底意識として
労働とは罰である。
ひるがえって古事記を紐解くと、
高天原の神々は皆、天照大神ですら労働をしている。
即ち日本人にとって労働とは美徳である」

という内容のものをどこかで読んだことがあるような
おぼろげな記憶があるのですが、
私の記憶違いだったら恥ずかしいと思って、
たった今ググったら
やっぱりそんな内容のことを言ってたみたいで安心しつつ、
まあその講演内容の是非はどうあれ、

「労働は美徳」という根底意識が、
森先生にも、そしてそれを美しいと思う私にも、
基本あるなあと、しみじみ実感します。

明日も仕事頑張ろうぜ。

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HN:たかの
HP:月の屑
性別:
自己紹介:
こよなく漫画を愛する
ひとり暮らしのダメ人間。
こっそり同人活動も
やってたりします。

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